仮想敵はいけないけど、著作権侵害はとにかくすべて犯罪だと主張する敵をでっちあげるのは構わないんですかね、と愚痴。
原則違法、当事者の意向など個別の事情で違法ではなくなるという単純な原則を、強姦でも著作権法違反でも同じように適用するのがそんなに不自然ですかね、と愚痴。
というか、何でそんなに強姦は別だと思いたがるんですかね、と愚痴。
違法呼ばわりを過剰に恐れなければならないほど清く正しい生活をしているんですかね、と愚痴。

一般論として違法と言っただけなのに

しっぽのブログ: 強姦罪の親告罪と、著作権の親告罪は、ちょっと、違うかもしれない。とかはてなブックマーク - sub-01のブックマーク / 2007年10月28日とかで、なぜか、私が当事者の意向を無視して具体的な行為を違法呼ばわりする人間であるかのように書かれています。
ある行為が違法であるか否かは、実務上問題になるか否かとも、当事者が問題にすべきと考えるか否かとも無関係でしょう。私は、当事者が問題でないと考える行為も糾弾すべきだとは言っていません。単に一般論としては違法であると言っているだけです。
当事者の意向はわからない。黙認しているかもしれないし、表明しないだけで積極的に認めているのかもしれない。泣き寝入りしているのかもしれません。でも、分からない状況で一般論として語るならと書いても理解してもらえないのでしょうか*1
繰り返します。個別の具体的な行為について、当事者の意向を無視して違法とすべきだなどとは言っていません。当事者の意向が不明な状況での一般論としては違法であると言っているのです。また、著作者が抗議していない場合には、泣き寝入りのような事例もあるでしょうから、単に抗議がないことを根拠に違法ではないと主張することは誤りであるとも考えます。なお、純粋な法解釈としては黙認という主張も認めらず、明示的な許諾がなければ違法であると考えられます。

やってみないと違法かどうか分からないのか?

具体的な行為がなければ抗議を受けることもありませんよね。抗議を受けなければ違法ではないとするなら、違法かどうかは実際にやってみるか、あるいはやる前に相手に意向を確認するかということになると思います。大丈夫だと思ってやってみたら抗議されたとか、訴えられたといった事態を避けるためには、結局事前に確認する必要があるのではないでしょうか。
現状は、たまたまやってみても大丈夫だった事例が蓄積されているだけであるようにしか思えませんし*2親告罪だからグレーゾーンが広がっていてみんなにメリットがあるという主張にも、いまひとつ納得できません。

*1:id:sub-01さんはブックマークコメントしか読んでいない可能性が高いですよね。

*2:大丈夫ではなかった事例も少なくないのではないでしょうか。

新しい記事を上に追加するように変更してみたが、すぐ戻した

はてなダイアリーの場合、月別が新しい日付から古い日付に向かって表示されるので。逆にしてほしい気もする。
と書いたものの、プレビューで脚注記法の順序が混乱していることを発見して、すぐ戻した。

愚痴

著作権侵害がすべて犯罪だとは言っていないどころか、強姦が違法ではない事例もあるかもしれないと書いたのに*1、軽く無視されていて悲しいですよね。著作権侵害は違法であるとするのが妥当であり、レイプ願望があれば強姦罪は成立しないとするのも誤りであるため削除しました。

*1:レイプ願望のある女性という想定はあまり筋が良くありませんが、違法でない可能性が示せれば十分ですよね。